丸、三角、四角とどんな建物でも作ります
コンクリート建設において型枠大工は主役です。鉄筋コンクリート建築を行う際、コンクリートを流し込む型枠を図面に沿って作る職人の事で、その名の通り建物の内壁・外壁、おおざっぱに言えば形そのものを作る職業だと言えます。建築にはほかにも職種がありますが、形があるものを作るので他の職種よりは楽しいですね。その形も四角形、三角形に円形などさまざま。少し前には城ヶ島の灯台を作りました。茶筒のような形なので難しかったですが、やりがいある仕事でしたね。三浦半島という土地柄、米軍・自衛隊の施設や病院、学校などの公共施設、ほかマンションや住宅の基礎工事、高速道路の土台、テトラポットやマンホールなどコンクリート製ならなんでも作ります。社の方針としては横須賀・三浦地域の大型工事を中心に請け負うことにしています。そのほうが競合他社も少ないですし、受注競争に巻き込まれることもありません。またコンクリートの耐用年数が50年と言われていまして、警察署、病院、学校などがちょうど建て替えの時期なんです。大型工事を得意とする弊社としては、いい波が来ていると感じています。
型枠大工は自分の仕事がはっきり見える
会社は職人ありきです。職人さんが現場でコンクリートを打たせて初めてお金が入ってくる。会社が儲かる、イコール職人が儲かるというシステムでやっています。型枠大工は人の力だけでやっていますから、利益は職人さんに。立派な事務所を持ったところで利益は一円もあがりませんからね。逆に言うと1つ1つの現場が職人さんたちの勝負の場所です。例えば10人予算の現場を12人でやれば負け、8人でやり切れば勝ちといった具合です。現場すべてがシンプルでわかりやすいですし、職人魂の見せどころです。最近は何かとややこしい社会じゃないですか。そういった複雑さが苦手な方にはとてもすっきりして見えると思います。何を作り、そしていくら稼いだか、自分が何のために働いているかがはっきり見える仕事じゃないでしょうか。
型枠大工の専門学校に入るつもりで
職人さんと呼んでいますが、全員弊社の社員になっていただいています。型枠大工は伝統的に個人事業主が多かったんです。弊社も昔はそうでした。しかし、それで保険も年金もあやふやなままで過ごしてしまう方が多かった。それではいけないと思いまして、社会保険完備で職人さんをサラリーマンとして雇う形をとりました。賃金ですが、新人さんが入っていただいた場合、最初の3か月は研修期間として12,000円かける働いた日数。そこから現場に出てもらって14,500円となります。天候などに左右されますが、だいたい月22日前後は仕事があります。もちろん女性も大歓迎です。今は電動工具が発達して普及しているので、運動経験のある女性なら問題なく活躍できると思います。そして、弊社に入ったら3年間はがんばっていただきたいです。3年経験を積めば型枠大工としてどこでもやっていけますし、生きていく自信もつくと思います。3年経ってほかにやりたいことができたのなら、卒業という形で別の道を歩んでいただいてもいいです。例えるなら型枠大工の専門学校に入るつもりで来てください。5人の職人で新人1人を育てていくつもりでいますから(笑)。そうやってベテランと新人でいい循環ができたらと思っています。
横須賀・三浦のために人づくりを
先代の時代を含めると30年以上この地でやってきているので、横須賀・三浦に恩返ししたいと思っているんです。この土地はいいところです。海も自然もある。米軍基地があるので住人も文化も多様です。毎日満員電車に揺られるよりも、太陽の下で働くのは気持ちがいいですよ、夏は暑いですが(笑)。しかし、今は就職先がなく、この地を出ていってしまう若者が多くなっています。それはちょっと寂しい。私たち濱道建設が地元の就職先になれたらという想いがあります。私たちも30年間モノづくりをやってきましたが、これからは地元のために人づくりにも貢献していきたいと考えています。そのための準備は整っています。型枠工事という日本のベースを支える仕事で、私たちに力を貸してほしいと思います。