勉強とは無縁の日々だった学校時代
小さい頃はやんちゃな子どもでした。勉強嫌いで、友達とつるんで遊ぶことしか考えていませんでした。私の通っていた高校は大学の附属高校で、在校生の90%はそのまま大学に進学できるのですが、先生は「君には進学は無理だから、自動車のセールスマンか漫才師にでもなりなさい」と言われました。実際、友達とストリートでお笑いをやったりしていて、人を笑わせるのは大好きだったのですけれど。しかし、何かしら仕事をしなきゃいけないなと思い、エアコンの清掃業務を1年くらいやりました。真夏に汗をダラダラ流しながら働いたのを覚えています。
システム開発会社でビジネスの基礎を学ぶ
「これからはパソコンやインターネットの時代になっていくだろう」と思って、次にシステム開発会社に入りました。Windowsという言葉すら知らなかったと会社の先輩に言ったら、ビックリされました。基幹業務や販売管理といったシステムを提案営業する仕事だったのですが、最初は分からないことだらけでした。そんな状況で自分ができることと言えば、とにかく片っぱしからテレアポの電話をかけること。諦めずに頑張って取り組んでいたら、次第に結果が出るようになり、営業グループ全体を任されるようになりました。
韓国でのオンラインゲームとの出会い
その会社にいた頃、「どうせ営業をするなら自分で会社を興してやった方がいいんじゃない?」と気づいたのが最初の会社を起業したきっかけです。しかし、当時はまだブロードバンドが普及しておらず、ゲーム機でネットワークに繋がるものもほとんどありませんでした。アイデアは良かったのですが、時期尚早でした。ちなみに、オンラインゲームを知ったのは、韓国に詳しい友人の情報でした。韓国のインターネットカフェで長い列をつくってゲームに興じているのを見たとき、「これは日本でも絶対に流行る!」と直感しました。
日本No.1から世界No.1企業を目指して
現在はサービス開始から8年目に入り、オンラインゲーム業界でNo.1タイトルを維持し続けています。私が韓国のゲーム会社に『ラグナロクオンライン』を日本で私たちにやらせてほしい、と電話をしたときから自分の中ではヒットする自信があったんですが、やはり今のような結果が出ると自分の考えは間違っていなかったのだと思えます。今後は、あらゆるデバイスにエンターテインメントやゲームを提供し、アジアから世界へ様々なコンテンツを提供していきます。世界中のユーザーに、驚きと感動を伝えられる企業になりたいです。